シャンティコラム 自閉症児の親が語るありのままのこと

自閉症の兄弟の親であるシャンティが、同じ立場の親御さんや、サポートしている支援者の方に向けてありのままのコラムを発信していきます。

同じ自閉症の兄弟、どう違う??

我が家には同じ自閉症+重度知的障害

の子供が2人います。

 

同じ程度、同じ障害で

どのような違いがあるかという話を

したいと思います。

 

息子

電車好き

こだわり強い、そして細かい

臆病で慎重な性格

神経質

多動

よくしゃべる、多弁

偏食あり

感覚はどちらかというと鈍感

 

おままごとが好き

こだわりあまりなし

好奇心旺盛 怖いもの知らず

発語なし

多動

偏食なし

聴覚過敏あり

 

男女の違いや年齢差はあれど

同じ自閉症でも全く違う特性があります。

むしろ親としては真逆な2人という印象です。

 

こんな2人を育てるのは、なかなか大変な毎日なんですが、違いがあったからこそ救われたことがありました。

 

私は長男を育てていく中で、

やはり障害だから仕方がないという気持ちを持つ一方で、私の育て方がそうさせたのではないかという気持ちがありました。

 

特に偏食が強く、そのことに関しては自分を責めました。

もっと多くの食材でたくさんの料理を出していれば偏食じゃなかったかもしれない。

好きなものばかりを食べさせて偏食にしたのは私なのかもしれない。

私の工夫が足りなかったのか。

そんな気持ちを拭いされずにいました。

 

しかし、同じような食卓で育った娘は

偏食がなかったのです。

好き嫌いは多少ありますが、

給食は食べてくるし、完食の日もあります。

最近では野菜もパクパク食べてむしろ食べ過ぎなぐらい。

 

この娘の姿は、私が抱いてきた苦しみを

消し去ってくれました。

 

なんだ!やはり私のせいじゃなかったんだ!

自閉症の特性なんだ!と思えるようになったんです。

 

同じ自閉症の方でも、やはり現れる特性は違いますし、親としてはうまくいかないことがあると自分を責めたくなる気持ちが出てきますよね。

 

でも、どうか自分を責めないでください。

 

娘が私に教えてくれたことは本当に大きなものでした。

娘よありがとう。

 

シャンティ。